真夜中の虹/アキ・カウリスマキ
アキ・カウリスマキ監督の観ていなかった“真夜中の 虹”を真夜中に観てみた。

はっきり言ってドッカーンといった派手さの無い作品 ばかり撮る監督で、会話も表情も少なく淡々と進んで 行く作品が殆どなんだけど、どこかコミカルで温か く、ジメ〜っとし無いのが、この監督の面白いとこ ろ。
音楽の使われ方も素敵で、沢山ある作品(昔で言え ば“レニングラードカウボーイズ”、最近だと“過去 の無い男”等で有名な監督)どれを観てもハズレ無 し。

ストーリーは、炭坑の閉山で職を失い、父親は自殺。 職を求め父親譲りのキャデラックで大都市へ向かうも チンピラに全財産を奪われ、更に何処までも転がり落 ちて行くツキの悪い男の話。
でも勿論それだけでは、終わらない 笑

少しだけハードボイルド。
革ジャンにリーゼント(だけど全く冴え無い)
駐禁をチェックする仕事をしている子持ちの女との逃 避行が、ロマンチックで情けなカッコ良い!

秋の夜長(しかも超大型台風が接近中!)にはピッタシ だ。
70分と超短い作品だけどね 笑
(イクラ)
Love Serenade/Shirley Barrett
昔から10歳位ならまだしも、20歳、30歳と年の離れたカップルを見たり話に聞くと、どうにも理解に苦しむ。
ハイスクール時代、周りより少し大人びて目立った女子は、大抵年上の野郎と付き合っていたりはしなかっただろうか?
一つ、二つ上の先輩位ならまだしも、自分の父親と同じ位年の離れた男性に惹かれる乙女心は一体何ぞや?!
と、ムキに成ったりはしなかっただろうか。 まぁ、今でもそんな気持ちに成るんだけれど…。ムカー。

そして決まってその手の女子に「そんな親父のどこが良いの?」と訳を聞いても、特に不満も疑問も無さそうで、聞いてるこっちが「ガキで、すんませんっ…」って気持ちにさせられるので厄介だ。
かと言って俺は、どちらかと言えば同い年位から年上の女性を好きに成ったりしがちなので、そんな親子程年の離れた女性にマジ惚れするようなロリコン親父の感性は、当然持ち合わせていない!
だけどやっぱり有り得ない!
あのかわいこちゃんは、あの変態親父に騙され、イイようにおもちゃにされているのだ! む゛〜ムカつく!!

先日友達に薦められたオーストラリア映画“ラブセレナーデ"を観終わってからフツフツと沸き上がったこの感情。 特定の誰かを思い出した訳では無いんだ。
観る前は、「ラ、ラ、ラブセレナーデ……。」 どんな恋愛話や!と少々恥ずかしながらパッケージを手に中身を抜き取り急ぎ足でビデオ屋のカウンターへ…。
ところがどっこい、音楽の使われ方、ストーリーや演出にユーモアと皮肉が嫌味無く効いててラストも意外な展開。 これは秋の夜長にピッタリですな!
まずオープニングからイカしていた。 グラサンをかけた仏頂面の渋めの親父が車を走らせている。 元々親父は都会で人気のあったDJ。 カーステから流れるのはバリーホワイトの“ラブセレナーデ"だ。 字幕が流れる。 低い声で語る様に歌うその歌の内容は、とにかくエロい。
『君のパンティーが〜♪こっちへ来てごらん〜♪さぁ始めよう〜♪』的な内容(しかしそのサウンド。超カッコ良く、かつ超お洒落なのだ)
その親父、ローカルラジオに左遷の為、年の離れた姉妹の住む家の隣に引っ越してくる所から話は始まるんだけれど〜。

笑いの裏で、世の男性には胸がチクリと痛く、女性はしてやったりな内容なんじゃないかなと思う。 見方によれば男子のマッチョイズム、男根主義、都合の良い身勝手な自由という言葉の解釈等に対してかなり批判している内容だ…。
因みに薦てくれたのは女の子。 俺に対する警告だったのか…?! ヤバイヤバイ自意識過剰で考え過ぎか…、いやどうだろう… (イクラ) (イクラ)
リオの男/フィリップ・ド・ブロカ
昨日夢で髪の短いジェーンバーキンが団地から出て来た所に出くわし、握手してもらうって夢を見た…。
そんな夢は、あまり見る質じゃ無いんだけど、凄く気さくだったので嬉しかった(笑) きっと久し振りにフランス映画を見た繋がり…。 単純過ぎて、お恥ずかしい限りです。

そのフランス映画『リオの男』って映画だったんだけど、凄く面白かった。 面白いにも色々種類はあるけど、笑えて楽しいっていう、シンプルな面白さだった。

“勝手にしやがれ"や“気狂いピエロ"で有名なジャン=ポール・ベルモンドとフランソワ・ドルレアック(カトリーヌ・ドヌーブの姉)が主演。 ジェームスボンド的(?)というか、ストーリーも現実離れしたドタバタアドベンチャーで、真剣に観れば観る程、笑えた(笑) しかも殆どがブラジルロケっていう変わったフランス映画。

休暇中のジャン=ポール・ベルモンドは(カッコいいんだけど、おバカで女にゃ弱い男を演じている)パリの彼女(フランソワ・ドルレアック←超カワイイ…)に会いに行く。 ところがパリの美術館から石像が盗まれ、その秘密を知っている彼女も何者かにさらわれる事件に巻き込まれる。 ベルモンドが助け出そうと飛行機に乗り込み辿り着いた先は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロって所から話は始まる。

何が面白かったってのはストーリー自体は真剣さながらなんだけど基本的に映画を支配してるトーンがコミカルでバカバカしいから、観てる側は笑えてしょうがないのだ。 例えば、ベルモンドは映画中、犯人を追っかけたり、追っかけられたりでずっと走り続けている。 そしてその仕草や表情が真剣だからついつい「何でやねん!」と突っ込みを入れてしまいたくなる(笑)

1963年頃のリオ。 太陽の日差しが強いのか、撮り方でなのかどうか分からないけれど、画面に映るブラジルは眩し過ぎる位明るい。 それに対して薄汚れた街並みが、雰囲気良くって、合間合間にサンバだったり、流しの不良兄ちゃんジョルジ・ベン風がアコギで歌っていたりと、さり気に演出が良いのが憎い。
この映画に始まりジャン=ポール・ベルモンドの“〜の男"シリーズがあるらしいので暫くハマりそうだ。 今夜は、誰が夢に出て来てくれるんだろう…。 (イクラ)
ブロークン・フラワーズ/ジム・ジャームッシュ
大好きなジム・ジャームッシュの新作“ブロークンフラワーズ"を観に久しぶりに劇場まで行ってきました。
カンヌでグランプリ受賞してたみたいだけど、何の前情報も無しに観に行ったからキャストの豪華さにびっくり。 主演のビル・マーレー、シャロン・ストーン、クロエ・セウ゛ィニー、ジュリー・デルピーの面々(それにジュリー・デルピーファンな俺としては、嬉しかったけど随分年をとったなぁ..って感じた)
彼は名前通りのドンファン=“女たらし"(だけど一文字違い)コンピューター産業で一発当てた成金オヤジ。だけどもう引退していて、家でゴロゴロしているだけ。そこに1通のピンク色の封筒が送られて来るのだ..。
カラーの作品で、初め何時もの調子じゃなかっただけにどんな話だ?と思って見ていたけれど。やっぱ基本は、ロードムービー。かなりやられた(笑)おかしくて×2
だけど、この映画がカンヌでグランプリとるなんて、海外は笑いにも芸術にも受け皿がおっきいなぁと改めて思う。
上映中なだけに、これ以上書くのは辞めとくね(笑) (イクラ)
銀河鉄道999 劇場版/松本零士
久々の(いつもだけど)映画私観は、大好きな銀河鉄道999の劇場版。 何時ごろ見ていたのかさえも記憶に無いのに、ずっと僕の心の中に生き続けている物語は、銀河鉄道999っす(それと宝島ってアニメ)
何で今?って感じだけど、こないだ漫画を頂いたので再び個人的にブームがやってきたのよ。 5年周期ぐらいのタイミングで漫画かTVアニメ版を見てるんだけれど、この劇場版を見るのは、初めてだったはず(?)丁度今から、5年前の時は、ダフトパンク(って仏のテクノバンド)がプロモで先生を起用した時だった。 その時、現在の海外のアーティストにまで影響を与えてるなんて凄い!って思ったのと、くやしぃーって思った。 松本零士先生をミュージシャンに使われてしまった現在、残す所、俺の好きな漫画家で生きてるのって、瞬時に思い付くのは、水木しげる先生しかいない..。 俺が未来に好きなアニメの先生とコラボが可能って成ったとして、それが水木しげる先生となると多分悲しいかな実現しないだろう。事実妖怪と一緒にマイナー調の曲で「ゲゲゲー」「ビビビー」と歌い踊る青空も考えられないし、音楽の方向性を少なくとも多少は変えなければならない。それでも俺がやりたいって思った所で、メンバーが断固反対するだろうな。
おっと話が脱線しちゃったけど、この劇場版、アニメ版と違って、主人公の鉄郎が恐ろしくハンサム。 これは、ちょっと広範囲の人々の支持を得るためには、いたし方ないとはいえ、やっぱり鉄郎は劇場版よりアニメ版、アニメ版より漫画版の方が俺は好きだなぁ。
だけどメーテルは、どのヴァージョンでもやはり美しい。松本零士先生の理想の女性の全てが詰まっているらしいけど、全ての男性の理想夢想像じゃないんだろうかって思う。そうでも無いのかな..。 3世代か4世代だったか忘れたけれど、先生はこの999って話を何世代に渡って見てもらっても感動出来る作品にしたいってのがあったらしんだけれど、ホント単なる冒険物やファンタジーって類の物語じゃなく、大人が見ても子供が見ても、男が見ても女が見ても素晴らしいって思える物語なような気がする。
時を越えてこれから本当に宇宙を駆け巡る列車が走る時代が来たとしても、きっとこの物語は照れながら、「こんなのあり得ないよー!」とか言われながらも、未来の人達に(特に夢見る男性)愛されるんじゃないかなって思います! (イクラ)
お早よう/小津安二郎
昔の特に日本の映画や写真なんかを見ていると、胸がくーっって締め付けられる事がよくある。 それは、ファッションや建物、そこに映っている物が古めかしいって事や単にカメラの問題じゃなくって、今の自分の眼に映っている、見ることが出来る景色じゃなかったりするからからなんだろう。 幼い頃に見た、記憶の中の色や景色が甦ったりするからなんて、ちょっとノスタルジーみたいで、そんな自分を嫌になったりもするんだけど、小津監督の映画はさらに突っ込んで家族の風景なんかが描かれている事が多いからもう、胸がくーっって成るのを通り越して、今すぐ実家に電話でもかけたい気持ちにさせられるから、厄介だ(笑) そんな小津監督の膨大な作品の中でも、「おはよう」は上に書いた気持ちプラス、これまた胸をくすぐられる笑いが詰まった作品で今まで観た作品の中でも一番良かった気がする。 時代が昭和の35年だから今よりもずっと前の風景であり映像なんだけど、俺が小さかった頃にはまだ少し残っていたような風景だ。そこに映る、兄弟、親、友達、ご近所さんとのやりとりや出来事は、モチーフを(強調し)変えさえすれば今でも、どこかで起こっているはずで、面白い。 友達同士で、おでこを押してオナラをするという遊びには、笑わされたけど、子供は親に「TV買ってよ!!」とせがみ、親は「お前は無駄口ばっかりだ、少しは黙りなさい」と叱る。すると子供は「大人達は意味の無い無駄な会話(例えば、挨拶、天気の会話なんか)ばっかりじゃないか!!」と反論。 腑に落ちず、子供は、だんまり作戦にでる、ってのがあらすじ。 兄弟の会話やしぐさも可愛くって(お揃いのセーターとジーンズ!!)、ここ何年か子供アレルギーだった俺も、少年を見る度に今日は「かわいいー」を繰り返していました(むっちゃ単純やわぁ・・) そんな中でも、緑がとっても鮮やかな土手で兄弟がご飯を食べているシーンは、もう最高。ついついテレビ画面を写メってしまいました。 絵的にも素晴らしいんだけど、“大人はわかってくれない"みたいな感じなのよー。 日常の至る所に存在する、無駄な(無駄と思われる)出来事や存在、会話。 これが、案外大切で、俺も頭では理解しているつもりが、ついつい面倒臭かったり、排除しようとしてしまいがちでさ(だけど、ほんましょうもない事ばっか話てるって言われるんよね・・)、この映画には、そんな教訓めいた所もあって、単純にやられました!ありがとう、って感じ。 (イクラ)
TOMMY/The WHO
ブロードウェイミュージカルのTOMMYがやってくるんやねー♪
だけど、このTOMMYってミュージカルを日本で知っている人って、果たして、どの位いるのだろ? きっと洋楽のロックを聞いている人かケンラッセル監督好きな余程の映画ファン位じゃないだろうか? いやもしかしたら、The WHOを好きな人位なのかも知れない..。
そもそも、このミュージカル、実はThe WhoってバンドのTOMMYってアルバムの内容を視覚化した映画が基にある作品。 映画自体もミュージカル形式の映画なんだけど、海外では常にミュージカルの題材としてロングランな作品だそうで、トニー賞(映画で言うカンヌみたいな栄誉ある賞)にも選ばれている程、海外では評価も人気も高い作品らしいのよ。

それで最近ブロードウェイミュージカルTOMMYのCMをよく見かけるなぁと思っていたら、その映画版を昨日深夜やっていた。
ミュージカルは見てないので、何とも言えなけれど、果たしてこのミュージカルがやって来る前に映画を放映するのは逆プロモーションではないのか?と余計な心配をしてしまった(笑) それは、俺The WHOが大好きだったから変に危惧してしまうだけなんだけどね(実際、高校時代、3度の飯よりThe WHOって位、飯の度に、何かしらThe WHOの映像を観ていた) だから勿論、このTOMMYは観ていたんよ。
そして昨日、それこそ10年ぶりにTOMMYの映画を見てみた。 久しぶりに見て思ったのが圧倒的に映像がくっきりしていて、以前見た時より古い映画を見ている感じがしないのは、きっとDVD化された時にアナログからデジタルに音も映像もリマスターされているからなんだろう(?) 映画中セリフで進行する訳じゃなく、楽曲と動きや表情で語りかけるミュージカルとしての映画に、ただただ凄いなって思わされた。 それにしてもこの映画。 演出、配役(メンバー自身、エルトンジョン、クラプトン、ティナターナー、ジャックニコルソン等豪華過ぎます)有り得ない設定等、全てが奇抜すぎてぶっ飛んでいて、映画の内容自体が伝わりにくくないのか?って改めて思った。 逆プロモーションじゃないかと余計な心配してしまうのは、その為で、映画を見てミュージカルも見たいって思う人が沢山いたら良いのになって、ただただ一ファンは思うのです。
でも何で、海外では恐ろしく評価の高いTOMMYそしてThe Whoが日本で理解されにくいのかってのは、勿論来日しなかったからってのが一番なんだろうけど、それ以外で俺なりに思うのは、音触りはハードなのに、ツェッペリンなんかと比べて、歌っている内容はすっごく精神世界を歌っていたり、作詞作曲のピートって人は、悩みや葛藤なんかの内面を題材にしている人だから、どうしても英語で歌われている内容を理解するには、英語圏以外の日本では難しいかしいからじゃないかって思う。 よっぽど歌詞カードに目を通すファンじゃないとね(笑)
だから敢えて言うけど、バンドのハチャメチャさ加減やライブでの破壊行為ばかりがクローズアップされているのと同じく、映画においても、まさにそんな感じなんだよ!!もう無茶苦茶。 だけどピンボールの魔術師はやっぱ名曲だ。
そんな演出やストーリーを越えた所で、あの映画を見る事が出来たら(昨日10年越しにそうやって見れた様な気がする)、やっぱり凄い作品なんだって改めて思うので、見てない人は是非!
やっぱり恐ろしく、長い分になっちゃいました..。
The Whoは他にも“さらば青春の光"や“kids are alright"って言う素晴らしすぎる映像を作っているけど、The Whoについては、客観性も失う程熱く長く成るので、この位にしときます。ではでは (イクラ)
おかしな二人/ニールサイモン
この間、通勤途中にあったレンタルビデオ屋さんが、悲しいことに閉店した。 そのビデオ屋は、その周辺に住んでいる人しか使わないし、気づかれる事も無いような店だ。 俺が何故その店に足を踏み入れたのかと言うと、いつも古い映画を外のモニター用テレビに映していたのが気に成っていたから。 丁度1年位前だったと思う。扉を開けるとおじさんと黒い猫が一匹。さっそく広くない無い店内をぐるり。 すると驚いたことに他では、あまり見かけない廃盤になっている映画や観たかった映画、すでに観ていても俺が好きな映画なんかがずらり。暫く吟味して2、3本ビデオを手にして入会した。 オジサンとそこで少し話したんだけど、予想どうりの映画好きなオジサンで、嬉し かった。
ところが俺は一度レンタルしたっきり、そのビデオ屋でレンタルした事は無かった。
渋谷のツタヤに行けば、他で置いていない映画も大抵手に入るし、値段も安く便利だ から、ほぼ毎日そのお店の前を素通りしてた。

去年の暮れ、お店の前におっきな字で、“長い間ありがとうございました、1月〜日 で閉店します"って書いてあるのを目にした。 マジかよ..!、って思い、1年ぶりに扉を開けると、相変わらず黒猫とオジサン。 モータウン25周年の映像が流れていてダイアナロスが歌っていた。 レンタルはもう終わっていて、店内の貸し出されていたビデオは販売に変わってい た。 店内を1年ぶりに見渡してもやっぱり、この店はすごくって、俺が行かなかった事に 対してはまぁ、しょうがないよ、ごめんなぁって思ったけど、こんなお店が無くなっ てしまう事は本当に残念だ。 俺は、“おかしな二人"って言うまだ観た事の無いビデオを手にし、ずっと前に入会 したけど多分期限切れてると思うんだけど買えますか?って聞いたの。 そしたら永久会員って壁に書いてあって、オジサンそりゃ無いよ!って思ったよ。 そこの会員きっと結構泣いてるぜ、オヤジ!
カウンターの中に大きな東京都の地図が立てかけてあって、オジサンは、もう60 位って確か言ってたけど、これからタクシーの運転手を始めるんだよって笑ってた。 当然閉店する事自体は、悲しいんだろうけど、長い間沢山の映画に囲まれ、沢山映画 を観たおかげで色んな考え方や生き方やらを学べて、これから始まる第2の人生は不 安より楽しみな気持ちで一杯なんだよって話していた。

そして、たまたま手にした“おかしな2人"、オジサンも絶対イイよって言ってただ けあって笑える心温まる内容でした。N.Yを舞台にした性格が真逆な男2人のお 話。俺、この手の話に弱すぎるんだけど、結構アメリカの古典映画みたいだから、こ の際俺いちいち映画について語らないから、是非観てみてよ。 あのオジサン、まるで映画の中に出てきそうなオヤジだったけど、今頃慣れない運転 しながら、乗客に映画の話とかしてんやろうなぁ。(イクラ)
After Hours/Martin Scorsese
マーティンスコセッシ監督のイメージって、僕の中では、NYが舞台ってイメージが凄く強い。 このアフターアワーズって映画もNY、しかも危ない雰囲気がまだ漂いまくりのソーホーが舞台。
ワープロ技師の仕事明けの出来事が話の内容なんだけど、これがまた面白いのよね。仕事あけにカフェで出会った女の子に会いにソーホーまでタクシーで夜中会いに行く所から始まるんだけど、そもそも話自体がバットトリップしてて、スピード感溢れてて緊張しっぱなし、観るまでまるで内容知らなかったから尚更で、ヒヤヒヤモノでした。なんか脂汗が出て落ち着きたいのに心臓バクバク。有り得ないって分かってても、現実的に自分の身に災難が降りかかってる時の精神状態を描いてるこのお話は、まるで悪い夢を見ている自分に気付いている浅い眠りの時の様な夢現の境地。でも途中から主人公の気持ちとは裏腹に滑稽に思えたりもしたけどさ(笑)
不気味なキーワードって、万国共通だったりするみたいね。怖いもの見たさや、下心で動くと、案外こんな気持ちや災難に巻き込まれたりする。自分の知らない世界の人や場所に好奇心から接する時って、驚きと不安と期待なんかで自分の今にリアリティがまるで感じられなく成った事って無い?
まさにそんな映画。でもこの感じって日本の幻想、SF小説っぽさや漫画なんかにも良く姿形を変えて多く在るように思うけど、こういうの俺は好きだな。
映画を観る行為自体が非日常なモノなんだろうけど、それを分かった上でこんな映画を娯楽として楽しませてくれるスコセッシって最高っすね!(イクラ)
The Hotel New Hampshire/Tony Richardson
僕は、どちらかと言えば喜努哀楽の激しい激情型の人間だと思うけど、日々生活しているとそんな自分と付き合っていると毎日が上手く回らないので、適当な所で、やり過ごす事が多い。 でも、そうやって自分の気持を押さえ込むと又上手くまわらくなったりもするのも事実で、自分の大切にしてい事に関しては、自分の思う様に行動する様にしている。
だけど、多かれ少なかれ、意識的無意識的であれ大抵の人は、そうやってバランスを保ってたりするもんだよな?
ホテルニューハンプシャーのオヤッサンは夢想家故に、祖国を離れ、妻と死に別れ財産も底を突き、幼い子供と残った沢山の家族を道ずれにしながらも、生き抜いて行く。但し、オヤッサンにとって、帰路に立ちその時々に選んだ選択は何時も考えた末の結論であって、何も間違った事はしていないし誰も攻められやしないのだ。ただ、それが上手く行くか行かないかってだけで、そこでどう思えるかどうかもその人次第。運不運もあるだろう..。
思春期の頃から主人公である息子ジョンは、そんな親父や直面する様々な出来事、姉の事を本当は愛しているといった気持ち等にさいなまれ、葛藤しながら生きていく。
映画って観る者がまるっきり受け身で楽しませてくれる良いモノも沢山あるんだろうけど、観終わった時点の感動なり感情が、その瞬間以降も生き続けて、アレは一体どういう事だったんだろう?とか、自分の考えや感情を違う所まで持ってってくれる映画ってのが、素晴らしいんじゃないかな?って思う。僕の(この)映画に対する私観はこういう事だ。
映画だけじゃなく音楽でも芝居でも何でも、芸術って名の付くものは、少なからず大衆性や娯楽性以外に、そんな側面を 持っているモノでそう在るべきなんだとも思うんだ。
とはいえ、この映画を観たキッカケは大好きなナスターシャキンスキーが出てるー!って理由があったりしたんだけどね(笑)キッカケは、何だっていいのだ!(イクラ)
Blues Brothers/John Landis
余りにも有名な音楽コメディー娯楽映画。結構映画好きじゃなくても、音楽好きじゃない人でも観てる、超有名な作品だよね。
映画も好きで音楽やってて、しかも古いブルースやR&R、R&B、ソウルが好きなのに、今迄見たことが無かってん実は。余りにも有名過ぎて、なんかあんまりあの有名な黒のスーツにハットの二人のビジュアルにそそられ無かったし、タイトルも微妙やなぁって、ずっと思ってたから。もっと観たい映画も一杯在ったしね。
今まで沢山の人に奨められ続け、話題に上がっても観たい気にならなかってん。それは、そもそも、俺大阪産まれで、大学時代は神戸のチキンジョージのすぐ裏に在ったバーで、大学時代ずっとバイトしててさぁ、大阪も神戸もソウルやブルース、レゲエと黒人音楽がやっぱ凄いベースにあるのね。それで大抵の音楽、ギターやってる年上の人達は、みんな口を合わせた様に、「やっぱ結局はブルースやでぇ〜」って言って、講釈垂れ出す訳よ(笑)そんなオヤジやお兄さんが一杯いるから、受け継がれて行ってるんやろうけど(それは、素晴らしい事だと思ってたけどね)、俺が10代の頃は、そんなオヤジ連中に対して、いつも「何がやねんっ!!」て思ってた訳(笑)
でもね、当時からジミヘンやストーンズもブルースって分かってたし、ソウルとR&B、R&Rなんかは、すんごい好きだったから単純に、目上のおっさん達の物言いが、嫌だっただけなのかも。そして、今は俺がそんな年に成ってブルースを語ったりし出す訳や(笑)そんな嫌な先輩方みたいには、成らないようにせなあかん!
ブルースブラザーズの映画の内容は俺が話す意味も無いので書かないけど、俺が思った事だけ書くと、面白かったよ(笑)
それでね、気付いた事って言うのが、シカゴって、日本で言うなら大阪なんやって事。別に、大阪至上主義の虎キチじゃないよ俺は。でもね、丁度今日ウチのバイト先のオーナーがシカゴから出張で帰って来た所で感想を聞いてたんよ。そしたら、N.Yに次ぐ都市はロスやサンフランシスコじゃ無くてシカゴやねんでって言ってたの。アメリカの古い街で、保守的で、スゴくおっきな街。そうなんやぁーって思ったけど映画を観たら、あのドタバタ感、コテコテの笑い、義理人情、ハッタリ感、アホアホパワー、単純さ加減、読める展開、ヒーローがカッコ悪い点、等どれを取っても映画を支配してるノリが、大阪なんよね。カーチエィスして人混みを走り回るシーンなんて、ホンマ地元の“だんじり"を思い出さずにはいれなかったから(笑)
そしてシカゴと言えば、ブルース。大阪と言えばブルース。完全にダブったし、大阪の人がブルース好きな理由が更に分かった気がする。 何かすれば反応が帰ってくるってのは、まさしくゴスペルのコール&レスポンスで、ツアーに青空で行った時も、顕著にそれは、出てたもんな。
やっぱ青空ドライブに黒人音楽の要素が根っこにあるのは、きっと無意識ながら体質と言うか気質が俺と篠ちゃんにあるんやろね。 渋谷系渋谷系って良くも悪くも言われる篠ちゃんですら、やたらコール&レスポンスやりたがるからね(笑)
「やっぱ結局は、ブルースやでぇ〜!」って事かも知れん..。(イクラ)
High Fidelity/John Cusack
久しぶりすぎて恐縮です..。
もっと、映画の方も書かなきゃね。ライフ アクアティックは、劇場にまで行ったんですが、なんか書けなくって。
久しぶりに観た、映画は、ハイ フィデリティ。4、5年前に音楽誌でもちょっと話題になってたこの映画、ずーーっと、ビデオ屋で手にしては、レジにまで辿りつかなっかったんやけれど、もっと早く観とけば良かった(笑)
レコード屋の冴えない店長の恋話やねんけど。まぁこの時点で、面白そうでしょ?(そうでもないか..)
店長ロブが、ローラに捨てられる所から始まるねん。そして失恋ランキング5っていう、今までの悲惨なふられ方を回想し、ホニャララ、ホニャララって感じ。まぁストーリーはともかくとして、街のちっちゃなレコード屋に来る、お客さんとのやりとりや、バイトのスタッフとの絡み等、笑える部分が一杯。
そして、話題に上るバンドやアーティストが結構、幅の広く深い感じで、中々いけてる訳ですよ。例えば、スミスのブートレグ盤を探しに来る客の話、ベルセバがかかったとと思えば、S.ワンダーやら、ピーターフランプトン、マッシブ・アタック、ベータバンド等新旧問わず、音楽好きには(と言うより、レコードマニアか)嬉しい限り。いやいや、音楽どうこうって所に食いつくのは、俺みたいな奴だけかも、知れんな。
でもね、ロブは恋をした相手に編集したテープを作るんやけど、その時に「他人の書いた詞(歌の内容ね)に、自分の想いを託す作業だから、この作業は重要なのだ!」みたいな事、言う訳。
これまたマニア!と思いつつも、みんな結構やったことあるよな?!バンドマンや、レコ助君ならみんなやった経験があると思うんやけれども(勿論あります、俺は)これが、こないだメンバーで、そんな話をしていたんやけど、セレクトする方は、かなり必死に曲順から、展開、ベタ過ぎるのも良くない、あの子はこんなの嫌うだろうからこっち、けど俺のセンスも入れといてと!、こんな感じで出来上がってゆくテープなり、MDは、とんでもなくエゴの塊と化して、貰う方は、ちっとも琴線にも触れず、1回聴いてお終いに成るのがオチだったりする悲しい、図式があるのよね。
そんなこと無いよ、聴いてくれるし喜んでくれてたよ、って幸せ者2人の場合は、もうそんな回りくどいプレゼントは、要らんのです。ノロケが!!
いつもの様に脱線してしまい、罵声まで書いてしまったけれども、この映画自体、結構良いのよ、マジで。
しかも、最後で俺の一番好きなマーヴィンの曲が、こんな使われ方してるなんて!(結局この映画で、俺、かなり個人的な感情と音楽の趣味で良かったってごり押してるよな)だけど、基本的には、恋話。男性には、音楽抜きにしても、超笑えるし、おススメ。
そして、テープを一方的に作ったテープの良さも、努力も、ちっとも判ってやれない 女性!観てやって〜(イクラ)
Coffee&Cigaretts/Jim Jarmusch
何時になったら公開されるんだろうと待ちに待った、ジャームッシュの新作を見てきた。
ゴーストドッグは、観ていないけどそれ以外は全て数回観てるほど、ジャームッシュの大ファンであんまり、うまく話せないくらいだ。それに加えて、俺のアイドル、イギーポップとトム・ウェイツまで出演させて、コーヒーとタバコを吸いながら、カフェで他愛も無い話にちょっとした笑いを加えた11編の短編集を映画館で、なんて最高の贅沢です。
やっぱモノクロ映画で、アメリカ監督ながらハリウッド的なうっとうしさが無く(当然なんだけど)、スタイリッシュで、ちょっと抜いた感覚が、この監督のどの映画にも通じている魅力。それに、いつも音楽やら着ているもの、俳優なんかも全部そんな感じのを登場させて、くっすっと笑い、ちょびっと切なくさせて、まぁ好きにすれば?みたいなね。(イクラ)
真夜中のカウボーイ/ダスティン・ホフマン
かなり長い間、更新してませんでしたスミマセン。それもそのはず、実は映画をしばらく見ていないのです。あぁたくさん見たい映画が山積みなのに!!なので、えー、今回は過去に観た好きな作品、から..。
僕は、ニューシネマって呼ばれてる60、70年代の映画やロードムーウ゛ィー、作家系と言うか脚本がしっかりしてる映画が好きなんです。そして、今回の“真夜中のカウボーイ"って作品は、その全てがOK、だけどちょっと臭過ぎる映画で、中々愛すべき映画なのです。
表情で全てを表せる名俳優ダスティン・ホフマンとジョン・ボイドの堪らなく滑稽でいて任侠もしくは、同性愛者ともとれるやりとりが最高に面白く、僕は、この映画を吹き替えでも見ていて(TV録画の物)、その吹き替えの声とセリフが最高だった。もしかすると、その吹き替えの記憶が焼き付いてるのかも知れない。
そして驚くなかれ、僕は東京に来てメンバーを探しながら、まさにこの映画に有るような相棒と、この映画に有るような生活をしていた時期がありまして..。今思い出しても泣けて来るのですが(笑) そして、今のメンバーと出会い青空ドライブがあるのですが、実は、この“真夜中の〜"ってタイトル。レアな初期青空ドライブをご存知な方なら、お持ちかも知れません。初ライブで手売りした一曲にあるじゃありませんか。それもそのはず、僕が初めてマックで篠ちゃんと出会いデモテープを聞きあった際、この“真夜中の〜"って曲名があった為、一緒にやる気に成ったと言うのは、ウソか真実か。
ただし、“真夜中の〜"今では、レパートリーから漏れてしまった悲しい曲ですが、不思議なものです。こんな因果って有るものなんですね。(イクラ)
死亡遊戯/ブルース・リー
学生時代、自分ちのトイレに、このポスターを貼っていたのに、今まで見てなかった。ブルース・リーが単なるカンフー映画を超えた映画を作ろうと死ぬ直前まで温めていた作品。結局完成しなかったこの映画、ラストの五重塔での対決シーンを除いて、後に繋ぎ合わせ、そっくりさんを使って撮られたいわく付きの作品。
本人が意図した物に成ったかは、もちろんわからないけど僕は゛ドラゴンへの道゛を見たすぐ後に、この゛死亡遊戯゛を見ただけに、ブルース・リーの苦悩が、とてもわかって「こっちやよやっぱ!」って、熱くなった。というのも゛ドラゴンへの道゛の役者としてのブルース・リーが、撮影を終え実際のブルース・リーになるって所からストーリーは始まるのだ。
もちろんそれ自体映画上の話だけど、ドラゴンへの道が、どうしようもなくカンフーをフューチャーしただけのC級茶番劇なだけに、本人自体が、前作の内容に許せなかったのも分かる(笑)実際、僕もがっかりした口で、幼い頃から何度か目にし、焼き付いていた゛燃えよドラゴン゛での、ブルース・リー像は、崩れてしまいそうだった..。ところが゛死亡遊戯゛、本人が全編通して出てないといえ、オープニングから、演出まで男心をくすぐり続ける内容に大満足。サングラスを付け、髭をはやしたりと本人じゃないのが怪し過ぎる部分は否めないものの、本人が格闘したラスト数十分は、かっこよすぎて鳥肌もん。
そして蛇足かも知れないけど、五重塔を守る長身のカンフーの達人(ブルースの2倍近くに見える)は、アディダスのバッシュになったNBA選手、アウ゛ドゥル・ジャバー!これには、相当びびった。バスケのプレーを見たこと無いのに、敵役で出てるし。引退後ブルース・リーの弟子に成ってカンフーの修行をしていたとの事..。キルビルでユナ・サーマンが着ていた黄色のスーツ、松田優作も同じタイトルの映画を撮っている。
改めて後世に残した影響と、ブルース・リーをついつい真似したくなる男の気持ち、わかり過ぎます作品。(イクラ)
カフェ・オレ/マチュー・カソヴィッツ
カソウ゛ィッツ監督は、改めて素晴らしいって思いました。ユーモアも人種問題も映画の中で、なんなくごちゃ混ぜにしてクールに描く。凄いバランス感覚だなって思う。まぁクールって思う感覚は人によって違うんだろうけど、僕にとって、"憎しみ"のクールさとは、また違った非の打ち所の無い映画のような気がする。
芸術の価値ってどうしても後から評価なり価値が付いていく物なんだろうけど、果たしてこと映画や文学、音楽なんかの大衆芸術っていうのは、どうもそれだけでは計れなく、その時の時代性や価値観なんかによって様変わりしてもいいもんだと思う。古い時代の名作と言われる映画や音楽、それを聴くなり見るなりして、あんまりだなぁって思うことははっきり言って、よく僕にはあります。評価されている意味や、歴史的意義を理解したとしても残念ながらその時代には、僕は生きていない。
古いものへの憧れや、執着も実際かなりある方だと思うけれど、僕はやっぱり今の自分、今生きている感覚を大切にしたい。
ちょっと固いか(笑)、書き出すと長くなるし。

ストーリーは、一人の色の薄い黒人女性の赤ちゃんについて。白人のイカれたピザ配達人と外務大臣の息子 、裕福で知的な黒人学生のどちらかの子供なのだ。二人とも彼女を愛し、俺の子だと争う。だけれど、彼女の提案は、二人ともパパになって面倒をみて!との事。次第に、二人は変な友情が芽生えだし、奇妙な三角関係が生まれ話は展開してゆく。(イクラ)
アントワーヌとコレット/トリフォー
゛大人はわかってくれない゛の続編。
トリフォーの作品が好きな理由って、きっと、ギミック無しの、ちゃんとしたストーリーがあるからかななんて思う。恋愛物が多いのだけど、恋愛感情や付き合い方なんて、人の数ほどあるわけで、手本になる付き合い方とか、最良の形なんか、当の本人達が満足してたら良いわけで(って思う)、どんなに滑稽だったり、偏ってたとしても、結局パーソナルな恋愛談の方が断然面白い。だって、そうありたいと願っても叶わない事の方が、事恋愛に関しては多いんだから。
いくら美男美女であっても、努力をして、気をひいたとしても、相手にとって良くなけりゃ、成立しないし..。期待通りの展開や言葉数の多い、説明的な恋愛映画なんかより、トリフォーやフランス映画って、切なくなったり、熱くなったり、無性に心配したり、夜出かけたく成ったりするから、僕は大好きです。(イクラ)
ディア ハンター/ロバート・デニーロ
かなり久しぶりの更新。
映画を最近まるで見れていなかったので、思い切って3時間物をレンタルしてみた。デニーロが出ている有名なこの映画。実は、どんな映画かまるで知らなかったので、パッケージとタイトルから勝手に想像していた内容と違っていたヘビーな内容に、見終わってから考えさせられた。というのも、勝手に猟をしている男の壮大なロマンみたいな、まんまの想像をしていたから..。
アメリカ、ペンシルウ゛ァニアの町の男が、ヴェトナム戦争に招集される前夜、町をあげての結婚式からストーリーはーは始まる。
仲の良い男連中の中から3人の男が戦地へ向かう事になるのだ。そして結婚式の翌日恒例の鹿狩りへみんなで山にむかう。戦地へ向かう者と離ればなれになる、恋人、友人、家族、町の人々。戦地に向かう前の不安と行ってからの実情。帰国後の感情と行ってきた者と、我が家(アメリカ)で、その間過ごしていた者とのギャップ。そしてロシアンルーレット..。
公開当時、今ほどミニシアター系と言われる映画館があまり無かった訳で、新しい映画が封切られると、大抵の人が同じ映画を見ていたらしい。わかりにくいな..、つまり今ほど選択肢が無かったということ(もちろんマイナー、貴重映画をやっていた映画館もあっただろうが)そこでだ。つまり、こういう映画(もちろん大作のヒット映画だけど)をみんな見てたってわけで、普通の中高生がデニーロの映画なんかを見ていたらしく、それはそれでありがたい(?)話なのかも。話が、それちゃったけれど、今アメリカを動かしている50、60代の世代がこの映画の舞台時代を経験していたというのに、今またイラクで民間人を巻き込み国土を荒らしている日本を含めアメリカ、世界中の人々は、どうするつもりなんでしょう。(イクラ)
コレクター/ウィリアム・ワイラー
マグノリアのジャケや日本の珍獣映画、プログレのジャケにありそうな、奇妙なパッケージ。イギリス映画。この国の、伝統とミーハーさと島国根性と知性が倒錯しきった感覚は、やっぱ日本人に通じるものがある。地味な銀行員は、蝶の採集家(コレクター)。サッカークジで億万長者。田舎の屋敷を買い込み、数年も前から一目ぼれしきっていた女性をクロロフィルムを吸わせて監禁。飼育。行き過ぎた愛情は、美しすぎるわけもなく恐怖と隣り合わせの滑稽さもある。日本でもちょくちょくある、この手の事件。よく抵抗するのを辞め父親の様に愛していましたみたいな、この手の事件後の被害者の発言。真相は、やはり究極の愛の形。な訳無いよな。(イクラ)